資格選びの注意事項

将来のために新しい資格を取得したいと考える人もいるだろう。
資格は確かなスキルを証明するものであり、キャリアの選択肢を広げる大きな武器になる。
しかし、やみくもに資格を取ろうとすれば、余計な時間や無駄なお金がかかる羽目になってしまう。
資格を取得する前には、きちんと諸注意を頭に入れておこう。

注意事項として最も意識したいのが、その資格が本当に必要なのかを考えることだ。
資格取得はゴールではなく、将来的にどう活きるかが、価値の有無を決めるからだ。
たとえば、「転職したいから資格を取る」のではなく、「〇〇という仕事に転職して、◯◯の分野で活躍したい。そのためにこの資格が必要だ」といったように、具体的な目的を持つことが大事なのだ。
目的がはっきりしていれば、モチベーションも維持しやすくなる。

次に、資格選びの際は「国家資格」「公的資格」のほか、「民間資格」という種別があることをきちんと理解しておこう。
中でも民間資格は、民間団体や企業が独自に認定する資格であり、種類が非常に多いのが特徴だ。
資格内容の自由度が高く、あまり社会的な信用がないものや、特定の企業内でのみ通用する資格もある。
将来の役に立たない資格を取らないためにも、社会的な認知度と信用度、資格取得にかかる費用や時間などは事前に調べておこう。

その際、誇大広告にも注意が必要だ。
「誰でも簡単に取れる」「たった〇日で資格が取れる」といった広告には、安易に飛びつかないようにしよう。
価値ある資格取得には、それなりの努力と時間が必要とされるものだ。
広告の内容を鵜呑みにせず、信頼できる情報源から資格の難易度および取得までの期間を確認し、慎重に検討するようにしてほしい。